【映画レビュー】ドラキュラZERO / Dracula Untold
ルーク・エヴァンスとドミニク・クーパーが出演するドラキュラ映画なんて、どう考えても大好物! と、観る前からとっても楽しみだった映画『ドラキュラZERO』。
誇り高き一人の王、家族を愛する一人の男、かつての所行を悔いる一人の人間、かつて“串刺し公ヴラド”と呼ばれたヴラド・ドラキュラがいかにして吸血鬼となったのか…。
まさに“ドラキュラの起源”を描く、ゴシック・アクションムービーである本作。
ルーク・エヴァンスのクラシカルな魅力とドミニク・クーパーの荒々しい魅力が舞台に華を添え、色のない物語を美しく彩っています。
<STORY>
トランシルヴァニア地方を治めるヴラド・ドラキュラは、かつて“串刺し公ヴラド”との異名を取っていた。現在は良き父・良き夫として暮らしていたヴラドの元に、オスマン帝国からの使者がやって来る。オスマン皇帝・メフメトはヴラドの息子と1000人の少年たちを人質に差し出せと言う。申し出を断ったヴラドは使者を切り捨て、オスマン帝国に対抗する力を得るため、強大な闇の力と契約を結ぶ。彼は恐るべき力を得るが、体が血を求めるようになり…。
<解説>
1897年にブラム・ストーカーの小説で世界的アイコンとなった怪物“ドラキュラ”。
そのドラキュラが吸血鬼に変貌するまでのドラマを描いたのが、本作『ドラキュラZERO』です。
“串刺し公ヴラド”と呼ばれつつも、国を想い家族を愛する男が、なぜ非道な吸血鬼になったのか?
彼はもともと暴力や血を愛する男だったのか?
そんな疑問に、ゲイリー・ショア監督は新たな答えを与えてくれます。
ゴシック風の映像と、昨今ブームのコミック画を組み合わせた演出、ドラキュラのマントが何千ものコウモリに姿を変える演出もなかなか面白く。
短時間にギュッと見どころを詰め込んだ、なかなかな娯楽作と言えるでしょう。
『ドラキュラZERO』(92分/アメリカ/2014年)
原題:Dracula Untold
公開:2014年10月31日
配給:東宝東和
劇場:全国にて
原作:ブラム・ストーカー
監督:ゲイリー・ショア
脚本:マット・サザマ/バーク・シャープレス
出演:ルーク・エヴァンス/サラ・ガドン/ドミニク・クーパー/サマンサ・バークス/チャールズ・ダンス/ザック・マッゴーワン/チャーリー・コックス/ポール・ケイ/アート・パーキンソン/ロナン・ヴィバート/ウィリアム・ヒューストン/フェルディナンド・キングスレー/ノア・ハントリー/ディアルマド・ムルタ/トール・クリスティアンソン/ジョセフ・ロング
公式HP:http://dracula-zero.jp/
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