ゲノムハザード ある天才科学者の5日間 / 무명인 Genome Hazard
『CUT』、大河ドラマ「八重の桜」などで見事な肉体を披露し、アラサー、アラフォー女性の胸をキュンキュンさせている大人の実力派俳優・西島秀俊。
そんな彼を主演に迎え、難しい“記憶”にまつわる事件を描くサスペンス・ミステリー映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』。
日本、韓国をまたにかけ、大活劇を繰り広げる西島秀俊。
やっぱりカッコいいですなー。
鍛え上げた上半身が観られなかったのは、ちょっと残念な気もしますが。。。
<STORY>
石神武人が結婚一周年の記念日に家に帰ると、そこには妻の美由紀の死体があった。しかし、そこに「今日は実家に泊る」と美由紀から電話がかかってくる。武人が混乱しているところ、そこに警察を名乗る男たちがやって来て、武人は連行されてしまう。隙を見て逃げ出した武人は、韓国人女性ジャーナリストのカン・ジウォンと出会い、助けを求める。彼女は記憶があいまいでおかしな言動をする彼に興味を持ち、行動を共にすることに…。
<Cheeseの解説>
司城志朗の原作小説を、韓国のキム・ソンス監督が西島秀俊を主役に迎え、映画化した日本・韓国の合作映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』。
“記憶”というものがテーマのこの作品、言うなれば主人公の石神武人を演じる西島秀俊の演技力にかかっています。
彼は妻を殺されてしまうものの、その死んだはずの妻から電話がかかってきたり、自分の家だと思っていたところが家じゃなかったり、知らないはずの韓国語がしゃべれたり、知らないはずの化学の知識を持っていたり、“自分に何が起こっているのかわからない”役どころ。
黒幕以外の登場人物と、観客にも彼が何者なのか、どうなっているのか、まったくわからずに「ん? これってどういう意味?」と、観ながら推理を働かせていくのです。
そして、彼は真実を知るために日本から韓国へ場所を移し、大活劇を繰り広げます。
カーチェイスや追走劇など、身体を張って走りまくる彼のアクションは、なかなか見応えあり。
ただまあ、ストーリーが複雑過ぎて、話を理解するのに注意力が必要な点が、どうしてもエンターテインメント作品としては弱いという感じがします。
日韓を股にかけた分、話がより複雑になってしまって、観客を置いてきぼりにしてしまうというか…。
ただ、ラストの盛り上がった点での演出方法が、音楽で盛り上げて壮大さを感じさせようとする日本映画の文法と違い、韓国人のキム・ソンス監督が手がけただけあって、いかにも“韓国映画”の文法になっているので、そこに西島秀俊、真木よう子といった日本人俳優が登場してくるので、ちょっと面白い感覚を味わいました。
『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』(120分/韓国=日本/2013年)
原題:무명인 Genome Hazard
公開:2014年1月24日
配給:アスミック・エース
劇場:TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて
原作:司城志朗
監督・脚本:キム・ソンス
出演:西島秀俊/キム・ヒョジン/真木よう子/伊武雅刀/浜田学/中村ゆり/パク・トンハ/イ・ギョンヨン
公式HP:http://genomehazard.asmik-ace.co.jp/
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