【映画レビュー】DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団

「なぜに鷹の爪団とDCスーパーヒーローズがコラボを…。この背後にはどんな大人の事情が…？」と勘ぐってしまいたくなるような映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』。

バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグというジャスティス・リーグのほか、ジョーカー、ハーレイ・クイン、ペンギンというヴィランも登場し、不思議な活躍を見せます。
鷹の爪団とはまったく違うシリアスなタッチで、鷹の爪団より100倍なめらかな動きを見せているわけですが、なんとなく楽しく観ることができました。

まあ、鷹の爪団自体、ネタみたいなキャラクターですしね。。。
お祭り映画のような形で軽く楽しんで観るには、いい作品なのではないでしょうか。

FROGMANが監督・脚本・原案・声の出演を手がける人気シリーズ「鷹の爪団」。
総統や吉田くん、天才博士レオナルド、DXファイターなどが登場する、ゆるいフラッシュアニメです。

映画化第三作となる本作では、なぜかDCコミックスのヒーローやヴィランたちが登場。
それぞれに映画制作を志す鷹の爪団、ヴィランズ、ヒーローズたちが、日本で大暴れしてしまいます。

今作の制作に協力しているのは、白組やGONZOといった錚々たる映像制作会社。
さらにスポンサー各社の社長が声の出演を果たすなど、ありえない演出も満載で、ゆるい笑いを誘ってきます。
『シン・ゴジラ』のオマージュである“シン・入社員”や、“忖度”などの時事ネタを盛り込んでくるあたりも、さすが。

ジャスティス・リーグのヒーローたちも、まあ本モノとは似ても似つかない造形だったりもしますが、それでこそ「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE」シリーズと言えるのかも。
ジャスティス・リーグのヒーローたちと吉田くんが合体した吉田ジャスティス・リーグもキュートです。

まあ、毛色の変わったヒーロー映画を見たい時には、こういう軽いネタ作品もいいのかもしれません。。。