【映画レビュー】プラネット B-BOY / Planet B-Boy
特に、何の期待もせずに観に行ったドキュメンタリー映画『プラネット B-BOY』。
これがなんとも拾いものでした!
ブレイクダンスの世界大会に挑む各国のB-BOYSを描いたドキュメンタリーなのですが、ダンスにかける彼らの思いにちょっとグッと来ます。
やっぱり、世界大会にやって来るような人は、命かけてやってるんですね。
今までB-BOYSに偏見を抱いていた人にこそ、観て欲しい一作です。
<STORY>
2005年度のバトル・オブ・ザ・イヤー。ドイツで行われるブレイクダンス・ダンスバトルの世界大会に顔を揃えたのは、前回優勝した韓国「ギャンブラーズ」、2003年度優勝の日本「一撃」、フランス「フェイズ・T」、韓国「ラスト・フォー・ワン」などの実力者たちだ。カメラはB-BOY本人や、家族へのインタビューによって、彼らの素顔に迫る。そして、いよいよバトル・オブ・ザ・イヤー本番。彼らは宿舎の学校に寝泊まりしながら、ダンスバトルを待つ。
<解説>
「B-BOYSって、ダブダブの服着て、キャップを反対に被ってる人のことでしょ?」
そんな風に思っていたCheese。
…すみません、偏見でした。
B-BOYって言うのは、本作によれば、ヒップホップ、DJ、ブレイクダンス、グラフィティアートの4つの柱を持つ文化なんだそうです。
B-BOYINGと表現されていました。
ウィキペディアには「B-Boy(びーぼーい)は、ブレイクダンス(breakin’)を踊る人のこと。ブレイクダンサー(break dancer)と同義語である。」と説明されています。
もちろん、それを理解せず、ファッションだけでB-BOYを気取る人も多いのでしょうが、さすがにダンスバトルで世界大会まで行くB-BOYたちは違います。
“B-BOYであること”、“ブレイクダンスで頂点に立つこと”に命かけてます。
このドキュメンタリーは、ブレイクダンスのダンスバトル「バトル・オブ・ザ・イヤー」に挑むB-BOYSの生きざまを追ったドキュメンタリー。
世界各国のB-BOYSの素顔に迫り、その生きざまを描きだします。
中でも最もフィーチャーされているのは、日本の「一撃」のKATSUと、韓国「ラスト・フォー・ワン」の○○(名前失念)。
KATSUくんの実家は、京都のお茶屋さん。
普段は家業を手伝っている彼は、作務衣を着て、茶缶の並ぶ昔ながらのお茶屋さんの店内で、亡くなった父親への想いを語ります。
これがまた、絵になるのです。
普段はB-BOYファッションやリーゼントで、バリバリにDJとかをやっている彼が、作務衣を着て真剣に話す姿に、ギャップや奥深さを感じます。
日本人の私が観てもそうなのだから、韓国系アメリカ人であるベンソン・リー監督にとっては彼の画はとても興味深いものだったのでしょう。
“父親の死”というキャッチーなテーマもあり、やたらと彼がフィーチャーされています。
そしてもう一人、父親との関係でフィーチャーされているのは、韓国「ラスト・フォー・ワン」の一人。
彼の父親は貧乏をしながら、韓国の田舎町で彼を育てたのです。
「高給を稼げる仕事について欲しかった。でも、彼がこの道でがんばるのなら、私は応援する」と、(多分)一張羅の背広を着て、真面目に息子の将来について語ります。
垢ぬけない朴訥なアジア人親子がぼそぼそと語る、父の息子への想い、息子の父への想いを映し出すことで、ブレイクダンスやバトル・オブ・ザ・イヤーが“夢や成功をつかみ取るための超えるべき目標”として描かれていて、感動を誘うのです。
日韓のふたりのB-BOYをフィーチャーすることにより、ダンスバトルが“ダンス道”“B-BOY道”の果たし合いのように見えて来ます。
やっぱりアジア人ってどこかストイックなんですかね。。。
まあ、世界大会で優勝するには、それだけのストイックさが必要ということなのかもしれませんが。
そういう意味では、もうすこし、本場アメリカのB-BOYたちのインタビューなんかも観てみたかったように思います。
今、ダンスバトル界ではテクニックに勝る韓国勢・日本勢が活躍しているそうで、そんな現状をアメリカやヨーロッパのB-BOYSがどう思っているのか…。
その辺についても、もっと深く触れていれば、世界のB-BOY事情がわかってよかったのになぁと。
でも、少なくともアジアのB-BOY道に関しては、この映画を見れば、少しイメージが変わると思います。
そうそう、この映画の白眉と言えば、やはり最後のダンスシーン。
各国のダンサーたちが、それぞれの特長を活かしたダンスをこれでもか、というほど見せつけてくれます。
ブレイクダンスがこんなにカッコいいものだとは…。
今まで知らなかったことが悔やまれます。。。
劇中にも登場する一撃のShowcase、ニコニコ動画で見つけたので貼っときます。
最後の電話のKATSUが特にカッコ良くてねぇ。。。惚れます。。。
ブレイクダンス BOTY2005 日本代表「一撃」 伝説のshowcase
映画では、もっとよいコンディションでこのダンスが見られます~
『プラネット B-BOY』(95分/アメリカ/2007年)
原題:Planet B-Boy
公開:2010年1月19日
配給:トルネード・フィルム、イーネット・フロンティア
劇場:シネクイントにて3週間限定レイトショー
監督・製作・編集:ベンソン・リー
出演:ギャンブラーズ/一撃/ナックルヘッド・ズー/ラスト・フォー・ワン/フェイズ・T
公式HP:http://enet-dvd.com/enet/b-boy/
売り上げランキング: 49603
売り上げランキング: 16912
売り上げランキング: 49540
2007年, B-BOYING, B-BOYS, B-BOY道, DJ, KATSU, Planet B-Boy, アメリカ, イーネット・フロンティア, インタビュー, お茶屋, ギャンブラーズ, グラフィティアート, ダンス, ダンスバトル, ダンス道, ドキュメンタリー映画, トルネード・フィルム, ニコニコ動画, バトル・オブ・ザ・イヤー, ヒップホップ, フェイズ・T, プラネット B-BOY, ブレイクダンサー, ブレイクダンス, ベンソン・リー, ラスト・フォー・ワン, 一撃, 世界大会, 京都, 公開:2010年1月19日, 外国映画, 映画, 映画レビュー, 果たし合い
関連記事
マリー・アントワネットに別れをつげて / Les adieux à la reine
あの「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」という名言で有名なフランス王妃マリー・アントワネット。後世に生きる私たちから見ると、どうも...
【映画レビュー】リアル・スティール / Real Steel
最初、この映画の情報を見た時は「ロボット・ボクシング?何それ面白いの?」と、あんまり期待していなかった私。でも、映画を観ている最中から「おお...
【映画レビュー】キングスマン:ゴールデン・サークル / Kingsman: The Golden Circle
前作ではサミュエル・L.ジャクソン演じるサイコなIT長者と戦ったイギリスの独立系スパイ機関“キングスマン”。シリーズ第2作目となる『キングス...
【映画レビュー】気狂いピエロ / Pierrot le fou
ジャン=リュック・ゴダールが1965年に手がけた映画『気狂いピエロ』。ゴダールが自身の妻でありミューズであったアンナ・カリーナを主演に迎えて...
【映画レビュー】ホビット 思いがけない冒険 / The Hobbit: An Unexpected Journey
ピーター・ジャクソン監督が、私達をまた中つ国に連れて行ってくれました。そう、映画『ホビット思いがけない冒険』で!しかも今回は、1秒間に48フ...
【映画レビュー】HOME 愛しの座敷わらし
まったく前情報なしに観に行った、映画『HOME愛しの座敷わらし』。ストーリーが進むうちに、「このストーリー、なんか全部知っている…」という不...
![PLANET B-BOY [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/611e1Q3xnFL._SL160_.jpg)
![ダンス・スタイル・ブレイカーズ 完全攻略!一撃必殺ムーブ編 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VIFJLeocL._SL160_.jpg)
![ICHIGEKI / 一撃 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21BKN2E796L._SL160_.jpg)


